【2026年最新版】個人情報流出・漏えいを公表した企業と自治体を一覧で紹介。佐川急便、カプコン、ローソン、Uber Eatsなどの被害件数、発生日時、原因、調査結果まで詳しくまとめました。

2026年、企業や自治体から個人情報の流出・漏えいに関する発表が相次いでいます。

佐川急便、カプコン、ローソン、焼肉きんぐ、タイムズカー、So-netなど、誰もが知っている企業やサービスも次々と被害を公表。中には数千万件規模の情報が流出した、あるいは流出した可能性がある事案もあります。

さらに2026年10月28日には、Uber Eatsの配達員に対して、登録車両のナンバープレート画像に関するセキュリティインシデントの通知が届いていることも話題になりました。

「最近、情報流出のニュースが多すぎない?」

私もそう感じたので、2026年に公表された主な情報流出・漏えい事件を、企業と自治体に分けて一覧表にまとめました。

企業名、業種、被害状況、発生日時、経緯のほか、その後の調査結果も掲載。流出が疑われたものの、後から否定された事案についても記録しています。

最終確認:2026年10月28日
2026年1月~10月28日に公表・更新された国内の主要事案を掲載しています。事件の発生自体は2025年以前のものも含みます。掲載対象は主な企業・自治体であり、国内の全事件を網羅するものではありません。新たな発表や調査結果によって被害規模が変わる場合があります。



目次

2026年の情報流出はどれほど深刻なの?

今回の調査で特に目立ったのは、一度の不正アクセスで数百万件から数千万件もの情報が影響を受ける事案です。

企業・サービス公表された規模
佐川急便最大約5,323万件(流出のおそれ)
ユミルリンク延べ約5,163万件(メール配信データ)
Gyazo約2,362万アカウントの情報
Eストアー約2,336万人
ソースネクスト約2,252万件(流出の可能性)
カプコン約1,177万件
バーガーキング約1,118万件
焼肉きんぐ約1,079万件

ただし、この数字をそのまま被害人数として合計することはできません。情報の件数と人数は異なり、同じ人物のデータが複数含まれていたり、あくまで流出した可能性がある最大件数だったりするためです。

また、ユミルリンクのように多数の企業が同じサービスを利用している場合、提供元と利用企業の両方が情報流出を公表することがあります。こうした重複にも注意が必要です。



【企業一覧】2026年の個人情報流出・漏えい事案

まずは企業・民間サービスの一覧です。主に公表日・重要な続報の日付が新しい順に並べています。



企業名にリンクがあるものは、公式発表などの詳細資料を確認できます。

流出確認外部への漏えいや送信を確認 流出のおそれ対象情報の一部または全部に可能性 流出未確認・否定調査で確認されなかった事案 調査中不正アクセスを確認、流出範囲は未確定
企業名業種被害状況発生・公表日経緯・備考
Uber Technologies(Uber Eats) 配達・配車 第三者アクセス確認
一部の配達員の車両ナンバープレート画像。対象人数は未公表。
発生日不明
10/28通知報告
外部サービスプロバイダーの認証情報が悪用され、第三者が一部データにアクセス。対象はナンバーの番号・文字、種類、有効期限など画像から確認できる情報。Uberから配達員に通知メールが送られた。氏名や連絡先は影響した保存領域には含まれず、画像からの個人特定や二次被害は確認されていないとの説明。持ち出しの有無や影響人数は未確認。
So-net 通信 流出確認
So-net・plala会員情報計258万5,481件。メールパスワード関連情報も対象。
10/19発生
10/27公表
会員データベースへの不正アクセス。メールパスワードを初期化。銀行口座関連情報16件なども影響。
NTTドコモ(plala Sコース) 通信 流出確認
契約者情報44万3,495件。
10/27公表 委託先のソニーネットワークコミュニケーションズへの攻撃によるもの。So-netの掲載件数に含まれるため重複計上に注意。
ドトールコーヒー 飲食 流出のおそれ
4店舗の従業員・退職者951人。
10/26公表 社内システムへの不正アクセス。従業員関連の個人情報に影響した可能性。
楽天トラベル 旅行 流出のおそれ
海外ホテル予約サイト最大260万件、別の多言語予約サイト最大86万件など。
9/10・10/20検知
10/26公表
異なる予約サイトで不正アクセスが判明。ログイン情報や予約情報が対象。被害範囲はシステムごとに異なる。
cotta 食品・通販 調査中
対象件数未公表。
10/26公表 通販サイトへの不正アクセスの可能性を確認し、カード決済など一部機能を停止。
チャリ・ロト アプリ 流出確認
チャリカ会員373人。
10/24公表 アプリの脆弱性を悪用した不正アクセス。
カカオピッコマ 電子書籍 流出確認
メールアドレス100万2,404件。
10/24公表 メール配信サービス「ブラストメール」の不正アクセス。ピッコマ本体のシステムへの侵入とは別。
トレジャー・ファクトリー リユース 流出のおそれ
顧客情報74万6,277件、ほかに取引先・従業員情報など。
10/20確認
10/23公表
出張買取・引越の案件管理システムへの不正アクセス。顧客情報は大半がメールアドレス。
システムファイブ 映像機器通販 流出のおそれ
最大約1万5,000人。
10/24公表 オンラインショップ連携システムへの不正アクセス。
アルク 教育・出版 流出確認
メールアドレス約31万件。
10/23公表 外部メール配信サービス「ブラストメール」への不正アクセス。
ユミルリンク(Cuenote FC) IT・メール配信 流出確認
49システムで延べ5,162万8,280件。
10/16検知
10/27第2報
ライブラリの脆弱性を悪用。多数の利用企業に波及。16システムは件数調査中で、さらに増える可能性。延べ件数であり実人数ではない。
バンダイナムコ関連(ガンダムベース) ゲーム・小売 流出確認
34万6,247件。
10/27公表 ユミルリンクへの攻撃によりメール配信対象のアドレス・識別子が流出。元サービスの件数に含まれる。
インプレス メディア 流出のおそれ
対象件数調査中。
10/27公表 メールマガジン配信に利用するCuenote FCへの不正アクセス。
じげん(ミナオシ) IT・比較 流出確認
メールアドレス4万26件。
10/27公表 ブラストメールへの攻撃。配信停止済みの登録者を含む。
アンドエスティHD 衣料・小売 流出のおそれ
顧客約250万件、取引先約1万件。
10/22検知
10/23公表
社内業務サーバーへの不正アクセス。顧客データの抽出を確認し影響範囲を調査。
Joshin(上新電機) 家電量販 流出のおそれ
会員情報最大約600万件、ほかサブスク関連など。
10/16検知
10/26続報
社内ネットワークへの不正アクセス。複数のシステムの影響を調査。
カプコン(CAPCOM ID) ゲーム 流出確認
全世界計1,177万4,247件。
10/19確認
10/22公表
会員サービスへの不正アクセス。196アカウントでパスワード不正変更。国内19件では通販の会員情報にも影響。
リンツ 食品・小売 流出確認
314万7,469件。
10/17~18
10/23公表
ECシステムの委託先フューチャーショップへの攻撃。脆弱性を悪用。
リクルート(カーセンサー) 自動車情報 流出のおそれ
最大370万9,551件。
10/17検知
10/21公表
カーセンサーnet関連システムへの不正アクセス。利用者・販売店の情報が対象。
トラストバンク(ふるさとチョイス) ふるさと納税 流出確認
445万4,097件。
10/17発生
10/20公表
会員情報管理システムへの不正アクセス。氏名・連絡先・ハッシュ化されたパスワードなど。
ビューティガレージ 美容用品通販 流出確認
77万5,725件。
10/10~12
10/15公表
ECサーバーへの不正アクセス。顧客名・メール・パスワードのハッシュ値など。住所・購入履歴・カード情報の流出は確認されていない。
ファンケル・アテニア 化粧品・通販 流出確認
ファンケル39万3,785件、アテニア44万1,162件。
10/3~10
10/16公表
両ECサイトへの不正アクセス。対象人数はファンケル36万8,184人、アテニア41万7,312人。カード情報は対象外。
ニフティ(@nifty光) 通信 流出のおそれ
最大1万8,000件。
10/19検知
10/21訂正
回線申込管理システムへの不正アクセス。初報最大54万2,513件から縮小。対象は@nifty光のみで、メールアドレスも対象外と訂正。
コミューン コミュニティIT 流出確認
会員約30万7,000人(推計)。
10/5~7
10/9公表
Commune・Commune for Workへ不正アクセス。メールアドレスを含む情報約12.6万人、含まない情報約18.1万人。
Studio Web制作IT 流出のおそれ
利用者のアカウント情報、フォーム送信情報、APIキーなど。
9/30~10/1
10/16初報
クラウド環境の脆弱性を悪用。10月14日まで外部からデータを取得できる状態。第三者による実際の取得は未確認だが、取得されたものとみなして対応。
H2Oリテイリング関連 百貨店 流出確認
H2O ID会員約126万件。
10/16~17確認
10/19公表
会員・予約関連システムへの不正アクセス。
エムスリー(MR君) 医療情報IT 流出確認
医師会員等2万5,775人、製薬企業担当者2,260人。
10/14確認
10/23続報
製薬企業向けサービスへの不正アクセス。氏名・勤務先・一部のメール情報など。ログインパスワードは対象外。
コミックシーモア 電子書籍 流出確認
会員DB319件、システムログ最大約420万件。
10/15確認
10/21第4報
サーバーへの不正アクセス。続報で会員DBとログの対象件数を区別。
日本経済新聞社 新聞 流出確認
約183万件。うち氏名などを含む情報約15万件。
10/7発生
10/16公表
開発用クラウドの認証情報が盗まれて不正アクセスされた。
ソースネクスト ソフトウェア 流出の可能性
2,251万9,960件。
10/9頃~
10/15公表
会員情報取得APIが不正利用された。
バーガーキング 外食 流出確認
公式アプリ会員情報約1,118万件。
10/2~7
10/15公表
会員管理システムへの不正アクセス。氏名・メール・電話番号など。
第一興商 カラオケ 流出のおそれ
約872万4,000件。
10/8公表
10/26追記
委託先の端末がマルウェア感染。外部流出の確証はないと説明。
トイポ(toypo) 店舗アプリIT 流出のおそれ
最大69万7,209人。
10/14公表 店舗のポイント・会員管理アプリへの不正アクセス。利用企業や店舗の会員情報に波及。
アエナ 小売・通販 不正閲覧のおそれ
最大81万7,215人。
10/13判明
10/14公表
ECアプリ会員マイページへの不正閲覧。氏名・住所・配送先・カード下4桁などが対象。
ブックオフ リユース 外部取得確認
642万7,735件、638万3,279人。
10/4~6
10/9公表
会員管理システムへの不正アクセス。退会者の情報も対象。
アドベンチャー(skyticket) 旅行 流出・おそれ
約1,464万件、別系統の予約情報など。カード情報最大6,140人。
10/2~4
10/9公表
管理機能への侵入や業務システムの脆弱性など複数の問題。
ディップ(バイトル) 求人 流出のおそれ
メールアドレス最大388万5,771件。
10/6確認
10/9公表
一部機能の仕様不備を突いた不正アクセス。
JR東日本(えきねっと) 鉄道 流出なしと判断
当初、えきねっと最大約167万件、大人の休日倶楽部最大約39万件に可能性。
10/9初報
10/15訂正
顛末:IDCフロンティアへの攻撃により情報流出を懸念。その後、委託先の調査で流出はなかったと判断したとの報告を受け、10月15日に公表内容を更新。
IDCフロンティア クラウド 複数の影響を確認
495契約組織で障害。最大71社の登録情報への不正照会。
10/7発生
10/27第7報
ランサムウェア攻撃。仮想サーバー内データは外部流出なしと判断。一方で管理ポータルへの不正照会を確認。
JR九州(Web会員) 鉄道 流出未確認
当初、メールアドレス最大約130万件に可能性。
10/9初報
10/15続報
顛末:IDCフロンティアへの攻撃で流出を懸念したが、調査の結果、漏えいの事実は確認されなかったと公表。
JR西日本(スマートEX等) 鉄道 流出確認
メールアドレス・会員ID・カタカナ氏名など。件数調査中。
10/26公表 ユミルリンクのCuenote FCへの攻撃。新幹線予約システム本体への不正アクセスではない。
JR東海(スマートEX等) 鉄道 流出確認
対象件数調査中。
10/26公表 JR西日本・JR九州と共同で案内したメール配信委託先の事案。カード番号・住所などは対象外。
JR九州(スマートEX等) 鉄道 流出確認
対象件数調査中。
10/26公表 Cuenote FCへの攻撃。10月15日に流出が否定されたWeb会員の別件とは区別が必要。
ライドオンエクスプレス(銀のさら等) 宅配飲食 流出のおそれ
最大約650万件。
10/7障害
10/13第3報
公式サイト・アプリの委託先サーバーがサイバー攻撃を受けた。氏名・住所・注文履歴などが対象。流出の明確な痕跡は未確認。
ローソン コンビニ 流出確認
ローソンID215万5,345件、アプリ予約26件。
9/12~17
10/8公表
アプリ関連システムの不正利用。10月24日にメールアドレスは漏えい対象外と訂正。
NewsPicks メディア 流出のおそれ
氏名・メール・カード下4桁などが対象。
10/8公表 業務管理ツールへの不正アクセス。パスワード漏えいはないと説明。
焼肉きんぐ 外食 流出確認
1,078万8,963件。
10/2確認
10/5公表
公式アプリ会員管理システムへの不正アクセス。
ミスターマックス 小売 流出のおそれ
最大173万5,154人。
10/6公表 アプリ・オンラインストア関連サーバーへの不正アクセス。
GMOリサーチ&AI(infoQ) 調査・IT 持ち出し確認
89万4,082件。
10/3確認
10/14続報
会員システムへの不正アクセス。ポイントの不正交換も発生。
大和証券 証券 流出のおそれ
個人を特定できる顧客約11万人。
10/5公表 外部委託の問い合わせ管理システム「i-ask」への攻撃。
大起水産 外食 流出のおそれ
公式アプリ会員17万4,933人。
10/5公表 会員情報管理への不正アクセス。
第一生命保険関連 保険 流出のおそれ
従業員・退職者約12万人。
10/2公表 人事関連システムへの不正アクセス。顧客情報の事案とは区別。
佐川急便 物流 流出のおそれ
最大約5,323万件。重複を含む。
9/30確認
10/23第5報
荷物問い合わせシステムへの不正アクセス。送り主・届け先の氏名・住所・電話番号など。
ヤマト運輸 物流 持ち出し確認
後払い利用者約526万件など。
9/28確認
10/16続報
クロネコ代金後払いへの不正アクセス。届け先情報約5万件も対象。
タイムズカー カーシェア 外部送信痕跡
会員情報662万8,007件。本人確認書類画像146万4,800件にも痕跡。
9/25検知
10/23第5報
Webシステムへの不正アクセス。運転免許証などの本人確認画像データにも影響。
手間いらず 宿泊IT 閲覧・取得のおそれ
最大約445万人。
9/21判明
9/28公表
宿泊予約管理システムへの不正アクセス。
スターツ出版(オズモール) メディア 閲覧のおそれ
最大44万2,779人。
9/27公表 不正アクセスにより会員のメールアドレス等が閲覧された可能性。
東京メトロ(メトポ) 鉄道 取得のおそれ
約5万9,000件。
9/27公表 会員情報システムへの不正アクセス。
セイコーマート コンビニ 流出のおそれ
約57万アカウント。
9/29公表 アプリ関連サーバーを経由した不正アクセス。
ファインズ IT・予約 流出確認
153万6,322件。
9/25公表 予約管理システムへの不正アクセス。
EPARKリラク&エステ 予約サービス 外部転送確認
約2,218万レコード。
7/31初報
9/24続報
予約・顧客管理システムへの侵入。健康情報などが含まれる可能性。
Helpfeel(Gyazo) 画像共有IT 流出確認
約2,362万アカウント、画像メタデータ約4.9億件。
9/11~12
10/21第3報
画像アップロードサーバーの脆弱性を悪用。画像メタデータと画像そのものの件数は異なる。
ムラウチドットコム EC 持ち出し確認
771万6,811件。
9/15公表 Webシステムの脆弱性を突かれ、顧客情報を持ち出された。
REXT Holdings 小売 流出・おそれ
約104万4,906件の流出のおそれ。
8/9発覚
10/9第5報
ランサムウェア攻撃。WonderGOO、新星堂などに影響。一部ファイルの公開も確認。
イエローハット 自動車用品 流出確認
179万7,124人。
8/28初報
10/15続報
Web作業予約システムへの攻撃。
カインドオル 中古衣料 流出確認
13万6,464人。
8/28初報
10/13続報
フィッシングでスタッフアカウントを乗っ取られ顧客データを取得された。
さくらインターネット サーバー 影響のおそれ
136万563アカウント。
8/17初報
8/19続報
管理環境への不正アクセスが販売管理システムへ波及。
KDDIウェブコミュニケーションズ 通信・IT 流出確認
125万543件。
8/24公表 法人向けCPIメールサービスのアカウント情報に影響。
Eストアー(ショップサーブ) EC基盤 流出確認
約2,335万6,000人、7,858店舗。
5/21~8/1攻撃
10/16最終報
ECプラットフォームの脆弱性を悪用。多数の加盟店の顧客情報に影響。
ホワイトエッセンス 歯科サービス 流出確認
約105万アカウント。
8/12初報
10/5続報
予約サイトの脆弱性を経由して基幹システムへ侵入。
ニチレイ 食品・物流 流出確認
5万3,866件。
7/13初報
9/18第7報
サイバー攻撃によって配送先・取引先・従業員情報などに影響。
アフラック生命保険 生命保険 流出確認
顧客約440万人。うち約22万人は口座関連情報も対象。
6/30初報
7/31調査結果
契約者専用サイトなどへの不正アクセス。契約者氏名・住所・契約情報など。カード情報は対象外。
KDDI 通信 流出確認
メールアドレス約1,223万人分。うちパスワード約762万人分。
6/23初報
7/21訂正
ISP事業者向けメールシステムへの不正アクセス。
2りんかん バイク用品 流出確認
317万9,454人。
4/23初報
6/19最終報
APIの不正利用によって会員情報が取得された。
日本テレネット IT・BPO 流出のおそれ
区分別に約104万件規模。
6/12公表 ランサムウェア感染。委託元企業の顧客情報にも影響。
九州電力送配電 電力 記録媒体紛失
最大1,090万口分。
6/8公表 顧客情報を記録したSSDの所在が不明に。外部流出は確認されていない。氏名・住所・使用電力量などが含まれる。
ユニバーサル ミュージック 音楽・EC 流出確認
310万5,585件。
2025/10発覚
2026/5/18調査結果
UNIVERSAL MUSIC STORE等への不正アクセス。2025年の事件について2026年に調査結果を公表。
CAMPFIRE クラウドファンディング 流出のおそれ
最大22万5,846人。
4/3検知
6/2調査結果
GitHubの認証情報が盗まれ、クラウド環境への侵入につながった。
村田製作所 電子部品 取得・おそれ
約8万8,000件。
3/6初報
4/27続報
外部からの不正アクセス。従業員・取引先関連の情報が対象。
ジョイフル 外食 流出のおそれ
従業員・応募者2万3,585人。
3/26公表 外部委託先ザイナスのサーバーに不正アクセス。
マイナビ 人材 流出のおそれ
11万1,505件。
2/12初報
3/31続報
業務用クラウドサービスへの不正アクセス。
穴吹ハウジングサービス 不動産管理 流出確認
20万7,773件。
2/4初報
5/21確定
ランサムウェア攻撃によって顧客情報等が漏えい。
スマレジ POS・IT 流出のおそれ
氏名13万6,346件、電話番号11万4,951件。
1/8公表 外部連携アプリの提供元が保有する情報に影響。
インテリックス インテリア通販 流出のおそれ
個人情報6万663件、カード情報1万423件。
1/26公表 ECサイトの決済関連プログラムが改ざんされた事案。

※掲載件数は企業・サービスごとの事案数で、同じ委託先の事件を複数行に掲載している場合があります。
※流出が確認された情報と、流出の可能性がある情報を区別しています。
※「発生・公表日」は判明している日付を明記しており、未公表の発生日を推測で補っていません。

この一覧を見ると、ゲーム、飲食店、鉄道、物流、通信、保険、ネット通販など、被害に遭っている業界は本当にさまざま。

また、2026年10月に目立つのが、外部サービス提供会社への攻撃が多数の企業へ波及しているケースです。

企業自体が直接攻撃されていなくても、会員管理やメール配信を委託している別の会社から情報が漏れてしまうことがあります。


【自治体一覧】2026年の個人情報流出・漏えい事案

情報流出は企業だけの問題ではありません。自治体や行政機関でも、住民や職員の情報が漏えいした可能性が相次いで公表されています。

特に2026年10月には、自治体向け防災情報システムを提供するアルカディアへの不正アクセスが発生。全国の多数の自治体へ影響が広がりました。

以下は企業とは別に整理した、自治体・行政機関の一覧です。

自治体・機関名対象被害状況発生・公表日経緯・備考
東京都(環境局)モニター調査漏えい確認
個人名を含むメールアドレス16件。
10/27公表受託事業者のメール誤送付。
千歳市防災・情報配信メール流出確認
1,141件。
10/27公表ブラストメールへの不正アクセス。
岡崎市防犯情報メール流出のおそれ
約2万6,000件。
10/22公表外部メール配信サービスへの不正アクセス。
青森県イベント申込流出のおそれ
206件。
10/21公表委託先クラウドサービスへの不正アクセス。
横浜市GREEN×EXPOボランティア流出のおそれ
6,334人。
10/22公表ブラストメールへの攻撃。
南城市尚巴志ハーフマラソン流出のおそれ
1万1,117件。
10/22公表メール配信委託先への不正アクセス。
鹿沼市119RAIDEN・Net119流出のおそれ
106人。
10/19公表アルカディアのシステムへの攻撃。
青森市防災情報配信流出のおそれ
最大約7,900人。
10/16公表防災情報の登録データが対象。
美馬市防災情報配信流出のおそれ
328人。
10/16公表アルカディアへの不正アクセス。
埼玉県県施設Webフォーム流出のおそれ
162件。
10/16公表Studioへの不正アクセス。さいたま緑の森博物館のフォーム。
釧路市学習端末流出のおそれ
最大3万1,233件。
10/15公表学習端末関連の委託先がランサムウェア被害。
秦野市緊急情報メール流出のおそれ
最大3万4,502件。
10/15公表アルカディアへの攻撃。
浜松市119RAIDEN・Net119流出のおそれ
最大2,727件。
10/15公表防災システム提供会社への不正アクセス。
小田原市防災メール等流出のおそれ
最大2万3,230件。
10/15公表アルカディアの複数サービスが対象。
岸和田市情報配信サービス流出のおそれ
対象件数は公式発表参照。
10/15公表委託先アルカディアへの攻撃。10月11日に不審な挙動を確認。
新座市職員・住民向け情報配信流出のおそれ
1,206件。
10/15公表アルカディアへの不正アクセス。職員など959件、住民など247件。
千葉市安全・安心メール等流出のおそれ
延べ7万5,747件。
10/14公表防災メールなど4サービス。重複を含む可能性。
千葉県職員参集システム流出のおそれ
最大4,266人。
10/14公表職員情報配信システムへの不正アクセス。
神戸市職員情報伝達メール流出のおそれ
職員約1万3,000人。
10/14公表アルカディアのシステムへの不正アクセス。
広島市職員参集システム流出のおそれ
職員の氏名・メール等。件数調査中。
10/14公表アルカディアへの攻撃。市民向け防災情報メールには影響なしと説明。
福岡市避難情報配信流出のおそれ
1,038件。
10/14公表委託先への不正アクセス。
豊川市とよかわ安心メール流出のおそれ
3万6,328件。
10/14公表市民・職員の登録情報が対象。
堺市避難情報・職員招集流出のおそれ
7,950件。
10/14公表防災サービス委託先への不正アクセス。
各務原市119RAIDEN・Net119流出のおそれ
約960件。
10/14公表アルカディアのシステムへの攻撃。
静岡市防災メール等流出・おそれ
最大4万3,760件。
10/13公表委託先への不正アクセス。一部情報の流出を確認。
さいたま市防災情報配信流出のおそれ
最大3万4,856件。
10/13公表自治体向け配信システムへの攻撃。
横須賀市防災・防犯情報流出のおそれ
最大5万8,920件。
10/13公表外部の防災情報配信システムへの不正アクセス。
香川県防災情報メール流出のおそれ
約2万5,566件。
10/13公表委託先アルカディアへの攻撃。
宮崎県防災・防犯メール流出のおそれ
3万8,959件。
10/13公表配信サービスの登録情報が対象。
大分県防災メール流出のおそれ
2万7,667件。
10/13公表登録メールアドレスが対象。
綾瀬市安全・安心メール流出のおそれ
1万1,053人。
10/13公表防災・防犯情報配信委託先への攻撃。
南房総市安全安心メール流出のおそれ
1万1,618人。
10/13公表アルカディアへの不正アクセス。
今治市火災メール・職員参集メール流出のおそれ
メールアドレス・氏名など。件数調査中。
10/13公表アルカディアへの不正アクセス。市民・消防団員・職員の情報が対象。
デジタル庁GSS・Webフォーム流出のおそれ
9月約24.6万件、10月フォーム情報最大1万3,323件。
9/11・10/22公表GSS関連とStudio関連の別事案。双方の原因・対象情報は異なる。
練馬区受講者チャット漏えい確認
71人。
9/9公表指定管理者のチャットツールの設定不備。
神奈川県県Webサイト漏えい確認
32人。
9/3公表公開情報の設定不備により個人情報が閲覧可能になった。

※自治体・行政機関は同じ委託先の事件に起因するケースが多数あります。件数を合計しても全国の被害人数にはなりません。
※流出のおそれと流出確認を区別し、発生日が分からない場合は公表日を掲載しています。

自治体の一覧で目立つのは、アルカディアの防災情報配信サービスに関連する事案です。

防災メールや職員参集システムは、多くの自治体が同じ事業者のサービスを利用しています。そのため、一つの事業者が攻撃されると、複数の自治体に被害が広がることがあります。

もっとも、同じ事業者を使っていても自治体ごとに影響は異なります。広島市のように、市民向け防災メールには影響が確認されず、職員向けシステムに限って流出のおそれがあると発表したケースもあります。



なぜ情報流出が相次いでいるの?主な原因を整理

ここまでの一覧を見ると、情報流出の原因は一つではないことが分かります。

システムの脆弱性を悪用されたケース

脆弱性とは、プログラムやシステムに存在するセキュリティ上の弱点のこと。

GyazoやEストアー、Studioなどでは、システムの脆弱性を悪用した攻撃が報告されています。

2026年10月には、Webサイトを動かすPHPでも深刻な脆弱性が話題になり、複数のサービスが緊急メンテナンスを実施しました。

ただし、ここで紹介した企業への攻撃が、今回のPHP脆弱性によって発生したという意味ではありません。個々の事件と特定の脆弱性を結び付けるには、別途証拠が必要です。



外部委託先が攻撃されたケース

企業が自社のシステムを厳重に管理していても、会員管理やメール配信などを外部の会社へ委託している場合があります。

2026年には、メール配信サービスのユミルリンクやブラストメール、ECシステムのEストアー、自治体向け防災情報システムのアルカディアなどを通じて、複数の組織へ影響が広がりました。

普段利用している会社のシステムではなく、その会社とつながっている別の会社から情報が漏れてしまうこともあるということです。



認証情報を盗まれたケース

システム自体に脆弱性がなくても、ログインするための認証情報が盗まれれば第三者が侵入できる場合があります。

CAMPFIREではGitHubの認証情報が侵入の起点となり、カインドオルではフィッシングでスタッフのアカウントが乗っ取られました。

今回のUber Eatsの事案でも、サービスプロバイダーの認証情報が悪用されたと通知されています。



情報流出した企業のサービスを使っていたらどうすればいい?

もし利用しているサービスが一覧に含まれていたら、まずは企業の公式発表を確認してください。

利用者全員が影響を受けているとは限りません。また、漏えいした情報の種類によって必要な対応も変わります。

  • 企業・自治体の公式サイトで対象者と漏えいした情報を確認する
  • パスワードが対象の場合は変更し、他のサービスでの使い回しも解消する
  • 多要素認証を利用できる場合は有効にする
  • 不審なメールやSMSのリンクを開かない
  • カードや銀行口座に関する情報が対象の場合は利用履歴を確認する

特に注意したいのは、情報流出事件へ便乗したフィッシング詐欺です。

「あなたの情報が漏えいしました。今すぐ確認してください」というメールが届いても、リンクをすぐに開かないこと。心配な場合はメール内のリンクではなく、公式サイトや公式アプリから直接確認しましょう。

情報処理推進機構(IPA)も、個人情報が漏えいした際の対処方法で、パスワード変更や使い回しの解消、多要素認証などを案内しています。

AIの進化でサイバー攻撃はさらに増えるの?

これほど多くの企業や自治体が情報流出を公表していると、今後はどうなってしまうのか気になりますよね。

近年はAIを使ってシステムの弱点を調べたり、攻撃に必要な作業を補助したりする技術も進歩しています。

一方、防御する側でもAIによる不正アクセスの検知や脆弱性の発見が進んでおり、AIの発展が必ずしも攻撃側だけに有利に働くわけではありません。

また、今回紹介した個々の情報流出事件がAIによる攻撃だったと確認されているわけではありません。

実際にAIがサイバー攻撃にどのように利用されているのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。



さらに、AIによる脆弱性の発見が急速に進んだ先で、インターネットの安全性はどうなるのか。OpenAIやCloudflareの関係者が発している警告についても、別の記事で取り上げました。



まとめ:個人情報流出は誰にとっても他人事ではない

今回、2026年に公表された情報流出・漏えい事件を調べてみると、本当にさまざまな企業や自治体が被害を受けていることが分かりました。

飲食店のアプリ、ネット通販、旅行予約、鉄道の会員サービス、宅配便、自治体の防災メールまで。今ではインターネットを利用する誰にとっても無関係とはいえない問題です。

厄介なのは、私たちがどれほど気をつけていても、登録先企業や委託先のシステムが攻撃されれば個人情報が流出する可能性があるということ。

とはいえ、パスワードの使い回しを避けたり、多要素認証を利用したりすることで防げる二次被害もあります。

企業側のセキュリティ対策だけでなく、利用者自身のアカウント管理も大切になってきました。

昔登録したまま使っていないサービスもけっこうありますよね。私もこの機会に、使っていないアカウントやパスワードの使い回しを見直してみようと思います!

今後も新たな情報流出事案や重要な続報があれば、被害状況を確認して一覧を更新していきます。

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