「画像生成AIで稼げるって聞くけれど、実際どれくらい現実的なの?」
これからAI副業に挑戦したい人の多くが、まずここで立ち止まります。
実際、AIを使って大きく稼ぐ方法はいろいろ語られていますが、
初めての副業として“月1万円”という現実的なラインを確実に狙えるものは多くありません。
その中でも「SNSアイコン制作」は、
- 需要が安定している
- スキルの習得に時間がかからない
- スマホだけでも始められる
- 継続しやすい
という理由から、最初の一歩として最適なジャンルです。
アイコンはSNSを使うすべての人に必要な“デジタルの名刺”のようなもの。
そして画像生成AIは、そのアイコン制作において初心者でもプロ並みのクオリティを出せる強力なツールになりつつあります。
この記事では、
「初めてでも手順通りにやれば、確実に月1万円に届く」
という再現性のある方法だけをまとめました。
読み終えたときには、
- 何から始めればいいか
- どう集客すればいいか
- どうやってアイコンを作るか
- どうやって納品するか
がすべて分かる状態になります。
それでは、初心者でも今日から始められる具体的な方法を見ていきましょう。
画像生成AIで月1万円は「SNSアイコン制作」が現実的
画像生成AIが一般向けにも広く使われるようになり、「AIでお金を稼ぐ」という言葉もよく見かけるようになりました。しかし、実際に何から始めればいいのか分からず、最初の一歩で止まってしまう人も多いはずです。
そんな中で、現実的な目標としておすすめなのが 「SNSアイコン制作」 です。
SNSアイコンは、X(旧Twitter)やInstagram、TikTok、YouTube など、どのサービスでも必ず使われる「顔」の部分です。自分の写真をそのまま使うのは抵抗があるけれど、完全な匿名アイコンにはしたくない、という人は少なくありません。
画像生成AIを使えば、
- 顔写真をベースにした「似顔絵風アイコン」
- 実写をやわらかくアニメ風に寄せたアイコン
- ビジネス用のシンプルなアイコン
といったパターンを、安定して作れるようになります。
1件あたりの単価は 1,000〜2,000円程度でも十分に需要があり、
月に5〜10件程度の依頼を受けられれば、月1万円という目標は十分現実的といえます。
「AIがあれば誰でも作れるのに、需要はあるの?」
画像生成AIが身近になったことで
「もう誰でも簡単にアイコンを作れるんじゃないか」
と感じる人は少なくありません。
しかし実際には、
“誰でも作れる”と“誰でも上手に作れる”は全く別物
多くの人がつまずくのは次のポイントです。
1. “自分の写真をアップしてアイコンにする”ことに抵抗がある
AIに写真を入れるだけでも勇気が必要で、
「失敗したら嫌だ」「変な仕上がりになったら困る」と感じる人は多い。
だからこそ、安心して任せられる相手が必要 なんです。
2. 再現性が意外と難しい
AIは便利ですが、
- 顔が似ない
- 目鼻立ちが崩れる
- 写真の雰囲気が別人になる
- 背景がごちゃつく
など、初心者にはコントロールが難しい部分が多い。
ここを安定させるのが“人のスキル”。
つまり、
「AIを扱える人」ではなく「上手に扱える人」に依頼が集まる。
3. 自分の雰囲気に合った仕上げができない
明るさ、肌の色、髪のまとまり、トリミングの位置……
これらは“アイコンとしての見やすさ”に直結します。
AIが自動でやってくれるわけではないため、
最終的な仕上げは 人のセンス・調整の丁寧さ が必要。
この部分こそ、依頼者が1番求めている価値です。
4. 「代わりにやってほしい」需要が圧倒的に多い
AI時代になっても残るのは、
「時間を使いたくない」「設定が分からない」「失敗したくない」
という“丸投げ需要”。
iphoneの初期設定すら出来ずに携帯ショップに来店する人が未だ多くいる位ですから、世間の人達はあなたが思っているよりもそういう事に疎い人が多いのです。
実際に依頼者の多くが
- 「自分でやっても上手くいかない」
- 「写真を渡すから全部やってほしい」
という理由で申し込みます。
AI普及後の市場で伸びるのは、
“作業代行”と“仕上げの品質” です。
アイコン制作はその典型。
5. SNSアイコンは“失敗できない部分”
SNSは「第一印象の99%がアイコン」で決まると言われます。
そのため依頼者は
- 不自然な顔
- 崩れた表情
- 写真と別人
- アイコン映えしない構図
を嫌います。
だからこそ、
カスタムと調整ができる人に依頼が集まり続けます。
初心者でも始められる理由
絵のスキルが必須ではない
従来のイラスト制作と違い、画像生成AIは「構図や塗り」を自動で作ってくれます。
重要なのは、
- 元の写真の雰囲気をきちんと残すこと
- アイコンとして見やすいトリミングにすること
- 依頼者の希望に合わせてテイストを調整すること
といった“仕上げのセンス”です。
これは、絵の専門的な練習を何年も続けて身につけるものではなく、数十件ほど経験を積めば少しずつ安定してきます。
必要な作業環境がシンプル
特別な機材は必要ありません。
- スマートフォン または パソコン
- 画像生成AIツール
- 仕上げ用のデザインツール(例:Canvaなど)
- 依頼を受けるためのSNSアカウント(X など)
この程度で始められるため、初期費用はほぼゼロに近い副業です。
準備するものと、それぞれの役割
画像生成AIツール
顔写真をもとにアニメ風・イラスト風のアイコンを作るための中核となるツールです。
具体的なサービス名は複数ありますが、共通して以下のようなイメージで使います。
- 顔写真をアップロードする
- 「アニメ風」「ゆるふわ」「ビジネス向け」などテイストの指示を入れる
- 生成された候補の中から、似ていて使いやすそうなものを選ぶ
ここで重要なのは「依頼者の雰囲気が残っているかどうか」です。
似ていないと不満につながるため、1件につき数パターン出して選べるようにしておくと安心です。
仕上げ用ツール(例:Canva)
画像生成AIから出てきた画像を、そのままアイコンに使える場合もありますが、
多くの場合は以下のような調整をした方が見栄えがよくなります。
- 明るさ・コントラストの微調整
- 背景の色やグラデーションの変更
- 円形トリミング(丸いアイコンにする)
Canvaはブラウザやアプリで使えるデザインツールで、無料プランでもアイコン制作に必要な範囲は十分に対応できます。
SNSアカウント(集客用)
依頼を受けるための窓口として最初におすすめなのは X(旧Twitter) です。
理由は、
- 画像を投稿しながら実績を見せやすい
- 固定ツイート機能で「依頼の受付」をプロフィールの一番上に固定できる
- DM機能があるので個別にやり取りしやすい
といった点です。
ステップ1:サンプルアイコンを5〜10点用意する
いきなり「アイコン制作受け付けます」と書いても、サンプルがないと依頼はほぼ来ません。
まずはポートフォリオ代わりになるサンプルを 5〜10点 作りましょう。
サンプルの作り方のイメージ
- 同じ人物を元に、テイストだけ変えてみる
- 柔らかいアニメ風
- 色数少なめのシンプルな線画風
- ポップな色使いのポートレート風
- ビジネスプロフィール向けの落ち着いた色味
- 背景はアイコンとして見やすいようにシンプルに
- 単色
- 淡いグラデーション
- パターンは細かすぎないようにする
ポイントは「実際のSNS画面でどう見えるか」を想像することです。
スマホのホーム画面で、顔がハッキリ分かるくらいのシンプルさを意識します。
ステップ2:募集文と固定投稿を作る
サンプル画像が用意できたら、依頼を受け付けるための投稿を作ります。
Xには「プロフィールの一番上に投稿を固定できる」機能(固定ポスト)があるので、この機能を使うと、プロフィールを訪れた人がすぐに依頼内容を見つけられます。
募集文の具体例
以下のような文章は、そのままベースとして使えます。
【SNSアイコン制作受付中】
お写真をもとに、画像生成AI+簡単なレタッチで
「アニメ風」や「かわいい雰囲気」のアイコンをお作りします。・1名につきアイコン3パターン
・商用利用OK(SNS・ブログなど)
・修正1回まで無料
・料金:1,000円(実績作りのための価格です)ご希望の方は、この投稿にリプライ、またはDMで
「アイコン希望」とご連絡ください。
最初のうちは、
- 「先着3名のみ割引」
- 「最初の数件は500円」
といった形でハードルを下げると、依頼は入りやすくなります。
ステップ3:依頼が来たときのやり取りテンプレート
初心者がつまずきやすいのが、依頼者とのやり取りです。
ここをテンプレート化しておくと、毎回同じように対応でき、トラブルを減らせます。
依頼が来たときに送るメッセージ例
ご依頼ありがとうございます。
SNSアイコン制作について、以下の4点を教えていただけますか?
- アイコンにしたいお写真(顔がはっきり写っているもの)
- 希望の雰囲気(例:かわいい、かっこいい、アニメ風、落ち着いた感じ など)
- 主に使う場所(例:Xのアイコン、YouTubeのチャンネルアイコンなど)
- 好きな色・避けたい色
いただいた内容をもとに、ラフを作成してご提案します。
このように、こちらから具体的な項目を提示してあげると、相手も答えやすくなります。
ステップ4:画像生成AIでアイコン案を作る
依頼者から写真と希望イメージが届いたら、画像生成AIを使ってアイコン案を制作します。
制作の流れのイメージ
- 顔写真をAIツールにアップロードする
- プロンプト(指示文)で以下のように指定する
- 髪型や輪郭は元の写真をベースにする
- 目や表情を少し華やかにする
- 希望された雰囲気(かわいい・かっこいいなど)を書く
- 背景はシンプルな単色かグラデーションにする
- 何パターンか生成して、その中から似ていて見やすいものを3パターン程度選ぶ
この時点では、まだ「下書きに近い案」と考え、色味や明るさの調整は後で行う前提で構いません。
ステップ5:デザインツールで仕上げる
生成された画像を、そのままアイコンとして使える場合もありますが、
最終的なクオリティを上げるためには、仕上げの一手間を入れるのがおすすめです。
具体的な調整ポイント
- 明るさを少しだけ上げ、暗く沈まないようにする
- コントラストを整えて輪郭をはっきりさせる
- 顔がアイコンの中心に来るようにトリミングする
- 必要に応じて、背景の色を依頼者の好きな色に変える
XやYouTubeなど、実際のSNS画面でアイコンがどう見えるかを確認しながら整えると、使いやすいデータになります。
ステップ6:納品とフォロー
仕上げが終わったら、依頼者にデータを納品します。
納品形式の例
- PNG形式のアイコン画像(正方形、例:1024×1024ピクセル)
- 3パターン程度をまとめて送る
- 可能であれば、「おすすめの1枚」をこちらから提案する
データの受け渡しは、
- DMに直接画像を添付する
- Google Driveなどのクラウドストレージにアップロードし、リンクを送る
といった方法があります。
納品時のメッセージ例
お待たせいたしました。
SNSアイコンの候補を3パターンご用意しました。
画像を確認していただき、お好みのものをお選びください。もし気になる点があれば、1回まで簡単な修正が可能です。
(色味の調整や、背景色の変更など)
このように一言添えておくと、依頼者も安心して相談しやすくなります。
月1万円に到達するための具体的な目安
SNSアイコン制作で月1万円を目指す場合、
次のようなイメージで目標設定をすると現実的です。
- 単価1,000円 × 10件 = 1万円
- 単価1,500円 × 7件 = 1万500円
- 単価2,000円 × 5件 = 1万円
最初のうちは実績づくりも兼ねて単価を低めに設定し、
レビューや作例が増えてきたら少しずつ価格を上げていくのが王道です。
作業時間については、慣れてくると1件あたり
- ヒアリング
- 画像生成
- 仕上げ
- 納品
まで含めて 20〜30分程度に収まることも多く、
本業の合間にコツコツ取り組みやすい副業と言えます。
もちろん、依頼数はタイミングや発信内容によって変動するため、「必ずこうなる」とは言えませんが、
現実的な努力で十分に狙えるラインであることは確かです。
注意点とトラブルを避けるためのポイント
SNSアイコン制作は始めやすい反面、取り扱うものが「顔」や「写真」である以上、いくつか注意すべき点があります。
個人情報の扱い
- 依頼者から受け取った写真は、納品完了後に削除する
- 写真を他の用途に使わないことを、メッセージ上で明記しておく
ツールの利用規約
画像生成AIツールやデザインツールには、それぞれ利用規約があります。
商用利用が許可されているかどうかは、必ず最新の情報を確認しておきましょう。
肖像権や著作権への配慮
- 実在の芸能人やキャラクターそっくりのアイコンは作らない
- 有名ブランドのロゴを入れたデザインは避ける
このあたりを徹底しておくことで、後々のトラブルをかなり防ぐことができます。
まとめ|小さく始めて、経験を積みながら育てていける副業
画像生成AIを使ったSNSアイコン制作は、「大きく当てて一気に稼ぐ」というタイプの副業ではありません。
どちらかと言えば、
- 小さく始めて
- 少しずつ経験を積み
- 自分なりの得意なテイストを育てていく
そんな“積み上げ型”の副業です。
しかし、その分リスクが小さく、初期費用もほとんどかからないため、
「まずは月1万円を目標に、AI副業を試してみたい」という人には、とても相性が良い分野と言えます。
最初の一歩は、ほんの少しのサンプル作りと、1本の募集投稿からです。
サンプルをいくつか作り、募集文を書いて、プロフィールの一番上に固定してみる。
それだけで、「アイコンをお願いしてみたい」という人と繋がる入口ができます。
依頼が入れば、その度にやり取りの型が洗練され、
画像生成AIの扱いにも慣れ、仕上げのスピードも上がっていきます。
やがて「この人に頼めば安心」という評価が少しずつ積み上がっていき、
月1万円は通過点として感じられるようになるはずです。
AI時代のクリエイティブな副業の中でも、SNSアイコン制作は特に始めやすいジャンルです。
興味があれば、まずは1枚、自分用のアイコンから試してみるところからスタートしてみてください。


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